■富士通、構造改革と中期事業戦略を発表
▼富士通は2001年8月20日、現在の市場動向に対応するため、2001年度を「徹底した構造改革の年」と位置づけて構造改革と新たな中期成長戦略を発表した。
同社は市場の厳しい現況を、世界規模での企業のIT投資抑制と個人需要の低迷によるものとし、市況回復は2002年度以降の緩やかなU字型で進むと予測している。しかし、2000年以降市場環境の質的変化が一層加速すると見られることから、2001年は徹底した構造改革をし、プロダクトビジネスの競争力強化とゼロ成長を前提とした事業構造改革をすることとした。コアビジネスのリソースの集中と事業のスリム化を図るため、各グループでの事業の統廃合、整理、人員の削減を図る。人員については、1万6400人(海外1万1400人、取引先を含め国内5000人)を削減し、異動を含めて2万1100人を対象とする。コアビジネスの強化については、将来に向けての新事業の展開を図るとして、中期戦略として今後は、「ブロードバンド・インターネットの時代に中核をなすIT企業」として、ソフト・サービス分野の事業と、新技術の開発に投資を注力していくとしている。具体的には、全事業部門のソフト・サービス化を加速させるのと、インフラ・サービスに注力する。また、技術開発については、投資をコア・テクノロジ、プロダクトである最先端デバイス、光技術、モバイル技術、高信頼性サーバ&ファイル技術、DWDMに一層集中させるとしている。さらに、これらの計画の実施に伴いグループとしての競争力を強化していく。構造改革に要する資金としては、本年度総額3,000億円を特別損失として計上した。
電子デバイスグループとしては、海外を含む本社に1250億円、国内関係会社には200億円の費用を計上し構造改革を進める。
具体的対策としては、開発の拠点をあきる野テクノロジセンターに集中させる。また、生産・製造をスリム化するため、グレシャム工場は同社とAMDが50%ずつ出資する合弁会社へ移管し、AMDが運営をすべて受け持つ。国内前工程ラインの会津、岩手、三重の3工場のラインは統廃合し、現在の12ラインから9ラインにする。同様に後工程も担当会社を整理統合し、7社から5社にする。関係会社については、化合物半導体、SAWデバイス、コンポーネントなどの関係会社は、事業のスリム化をし、PDPは宮崎工場2番館へ集約、LCDは分社化による事業の効率化をするなどの構造改革を計画している。
電子デバイス部門の今後の事業方針としては、デジタルAV向けのソリューション、ネットワーク機器向けの高性能ASICなど、システムLSI製品、光デバイスのモジュール化に集中していく。フラッシュメモリに関しては、AMDとの連携の強化を図っていく。また合理化だけでなく、先端テクノロジの開発にも力を入れ、次世代プロセッサの開発(0.1μmプロセス)、光部品などに集中していくということだ。
同社では、情報処理グループ、通信ビジネスグループ、ソフト・サービスグループでもこうした構造改革を実施し、全体で固定費を年間1,000億円削減(2年間で2000億円)、ゼロ成長でも収益の出せる体制を作っていく。今後はブロードバンド・インターネットによるネットワークで提供されるソフト・サービスの新分野に注力していくとし、電子デバイスグループはコア・テクノロジ/プロダクトに集中し、グループとして競争力を強めていく考え。
(2001年8月31日)
■東芝、半導体事業を大幅再編、DRAM事業の分離・独立を図る
▼東芝は2001年8月27日、構造改革計画「01アクションプラン」と2001年度の事業計画の見直しを発表した。同プランの詳細は後述するが、その中にはDRAM事業の他社の統合、フラッシュメモリ事業における事業統合を含めたアライアンスの強化という半導体事業の大規模な改革を含んでいる。今後の世界の半導体産業にも大きな影響を与えるものとなる。
事業計画については、全社売上高を前回の見直しから6900億円減の5兆7500億円(前年度比3.4%減)に削減した。営業利益は前回の2000億円から0としている。半導体に関しては売上高は前回見込みから3400億円減の7700億円(前年度比30%)という大幅に下方修正、営業損益でも940億円の赤字予想となった。設備投資は前年度比55.9%減の750億円となり、前回修正から250億円、期初計画からは650億円の下方修正という厳しいものとなった。これは1987年の700億円以来の少額投資である。投資対象としてはラインや生産能力を維持するために最低限必要な投資を除けば、大分工場新棟、米国フラッシュビジョンなど継続中の案件に絞り込むものと見込まれる。メモリは年内に64M品の生産を停止、ラムバスに関しては128/144M、256/288Mともに生産を抑制していく。
液晶に関しては、売上高は1700億円に下方修正した。前回予測から500億円減だが、前年度から200億円増である。設備投資は350億円で前回見込みから50億円減となった。
(2001年8月28日)
■AMD、2001年度第2四半期は大幅な減収減益
▼米アドバンスド・マイクロデバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)社は2001年7月12日、2001年度第2四半期業績(7月1日終了)を発表した。売上高は9億8520万ドルで、前年度同期比15.8%減、前四半期比では17.1%減となった。ただし、2000年度の数字には、2000年8月に売却した音声通信製品事業の売上高を含んでおり、それを除いた存続ビジネス間で比較すれば、11%ダウンとなる。収益に関しては、1730万ドルと黒字は確保したが、前年度同期比では91.6%減、前四半期比でも86.1%減と激減している。
製品としてはPC用MPUの販売量は770万個を上回り過去最高となった。Athron、Duron両製品の合計販売量は前四半期比で16%増加している。しかし、価格低下が激しく、金額ベースでの拡大には貢献できなかった。メモリ分野は前年同期比は13%減、前四半期は27%減となっているが、これは需要の悪化と価格低下が大きく影響している。ただし、メモリの主力であるフラッシュメモリに関しては、売り上げは落としているが、有力OEMユーザーとの関係により、シェアは拡大しているという。
第3四半期の見通しは、まずフラッシュメモリは通信・ネットワーク分野での需要が依然として弱いことから、第2四半期に引き続いてのダウンとなる。PC分野に関しては、2001年のPC出荷自体が台数ベースで2000年から横這いに止まると見ている。しかし、季節的要因から第3四半期は量的には第2四半期を上回るものの価格低下が激しいことから成長は難しい。通信・ネットワーク製品、ファンドリ事業自体も低下が続くと見ている。このような個々の製品分野の動向により、第3四半期業績は前四半期比で10〜15%低下、営業収益も赤字となることを予想している。
(2001年8月8日)
■NEC、半導体事業で大幅構造改革
▼NECは2001年7月31日、電子デバイス事業の構造改革を柱とする2001年度中期経営計画を発表した。電子デバイス事業の改革に加えて、NECソリューションズ、NECネットワークスなどの事業を中心とする安定経営基盤の確保とグローバルな成長の加速を図り、3年程度の中期を目途に売上高で年率6%成長、営業利益率6.4%、ROE15%、D/Eレシオ1.0倍を目指す。
中核となる電子デバイス事業においては、DRAM事業から撤退とシステムLSIへのシフト、半導体生産ラインの統廃合を積極的に進めていく。DRAM事業においては、2004年を目途に日立製作所との合弁企業であるエルピーダメモリとの関係を除き徹底する。ただし、当面はエルピーダメモリからの委託を受ける形でNEC広島での生産は続けていくなお、NEC広島についてはエルピーダメモリでの生産が本格化する2004年までに、システムLSIへの転換、エルピーダメモリへの売却も含めてその方向を決定する。
半導体生産設備に関しては、米国ローズビル工場でのDRAM生産停止に続き、スコットランド工場(NECセミコンダクターズ)の200mmラインの生産能力を現行の月産2万8000枚から、2001年度下期中に1万5000枚に削減する。同時に同社の人員を1600人から1000人未満へと削減する。
国内工場では150mmラインの整理が中心となる。まず、相模原事業所の150mm試作ラインを閉鎖、試作機能は200mm対応のUC棟に集約する。また、その他の150mmラインに関しても、NEC九州など200mmと150mmの両ラインを持つ工場に集約を図りながら整理を進める。一方、後工程工場ではNEC福岡、NEC大分、NEC熊本を統合・再編し、2001年10月に「NECセミコンダクターズ九州」を設立する。NEC山形でも組立工程工場である山形工場と高畠工場を2001年度下期中に統合、生産能力を集約する。
さらに光半導体、高周波向け半導体など化合物半導体事業を、2001年10月に「NEC化合物デバイス株式会社」として事業の強化を図る。
今年度の設備投資に関しても見直しを行い、NECエレクトロンデバイスとしては期初計画の1700億円から1200億円へと500億円を減額する。減額の中心は半導体向け投資で、期初計画の1440億円から980億円へと460億円の削減を行う。主な減額対象は上海華虹NEC電子向け投資200億円の凍結である。
このような構造改革により、今年度中に国内外で2200人の請負外注を含む4000人規模の人員削減を行う。結果的に2002年度までにNECエレクトロンデバイスの総固定費を2000年度比で7%削減M、電子デバイスの損益分岐点を約1000億円引き下げる計画である。
(2001年8月8日)
■TI、2001年度第2四半期業績も減収減益
▼米テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments:TI)社は2001年7月23日、2001年度第2四半期業績(6月30日終了)を発表した。ユーザーの在庫調整により半導体市況は厳しい状況が続いており、売上高は20億3700万ドルで前年度同期比30.5%減、前四半期比は19.4%減と4月時点の予測とほぼ一致する結果となった。新規受注は17億400万ドル、前四半期比で約10%減だが、低下のペースは鈍化している。
第3四半期についても在庫調整の影響から需要は弱く、第2四半期比で10〜15%減を予測している。しかし、同社のトム・エジンバス社長は「半導体売上高の低下も底に近づいている。すでに無線分野では、ユーザーの過剰在庫の整理が進み、新しい計画が動き出したことから需要が増加してきている。下降局面は終わり、回復と再成長に向けて力を注ぐべき時期に来ている」と、強気の姿勢を見せている。
設備投資額は前回見通しから変わりなく、前年度比35%減の18億ドル。研究開発費は前年度並みの1600億ドルで、前回計画からの変更はない。
同社の半導体事業は、16億5700万ドルで前年度同期比34.0%減、前四半期比でも23.9%減となった。同期損益は前年同期の6億3400万ドル、前四半期3億400万ドルからから一転、3700万ドルの損失となった。新規受注は13億2100万ドルで前年度同期比55%減、前四半期比12%減となっている。製品別ではアナログが前年度同期比28%減、前四半期比24%減、DSPが前年度同期比41%減、前四半期比17%減と65%を占める製品業績の不振が業績を悪化させる原因となっている。これに対して、DSLなどブロードバンド通信関連製品は前年度同期比4倍、前四半期から横這いとなっている。
(2001年7月31日)
■NECの2001年度第1四半期業績、全社は増収もエレクトロンデバイスは減収減益
▼NECは2001年7月27日、2001年度第1四半期業績と同年度上期業績予想の修正を発表した。NEC全社の今年度第1四半期業績は、売上高が1兆1246億円と前年度同期比6%増、営業利益は30億円で70%減、純利益も8億円で72%減となった。製品分野別ではNECエレクトロンデバイスが大幅減収、営業損失を生み、全社業績を引き下げる原因となっている。
NECエレクトロンデバイスの同期業績は売上高が2213億円で同28%減、営業損益は前年度の252億円の利益から174億円の損失に転じる結果となった。売上高の内訳は半導体が同28.7%減の1717億円、ディスプレイが同38.8%減の219億円、電子部品その他が同3.8%減の277億円となっている。
DRAMの需要伸び悩みと価格の急落、ノートPC向けディスプレイ市場の悪化などが停滞の大きな要因となっている。この業績悪化を受けて同社では半導体を中心に電子デバイス分野での設備投資見直しを進めている。同社の半導体設備投資は期初計画段階で前年度比34%減、700億円以上の削減としていたが、修正後は40%以上の削減となる可能性もある。
(2001年7月31日)
■富士通、2001年度業績見通しを下方修正、半導体投資も500億円削減
▼富士通は2001年7月27日、2001年度第1四半期業績を発表、同時に2001年度通年見通しの変更を発表した。2001年度第1四半期の全社業績は売上高が1兆897億円で前年同期比ほぼ横這い。しかし、営業利益は423億円、純利益は554億円の赤字で、赤字幅は前年度同期から営業利益が3倍以上、純利益では4倍以上に拡大している。この結果を受けて2001年度通年計画を期初計画から売上高を4000億円、営業利益を1900億円下方修正し、それぞれ5兆4000億円(前年度比1.5%減)、800億円(同67.2%減)とする。さらに電子デバイス事業などを中心に人員削減も進めていく計画を発表している。
半導体を中心とする電子デバイス事業は売上の伸び悩み、収益悪化の最大の要因になった。第1四半期業績は売上高が1887億円、前年度同期比6.0%減、営業利益は前年度161億円から19億円の赤字に転じた。これは在庫調整による電子部品の売上減少、フラッシュメモリ、ロジックICの売上伸び悩み、価格の急落が影響している。このような状況から2001年度通期見通しは売上高が期初計画から2200億円減の7400億円、前年度比では18.6%減とした。また営業利益は期初計画の950億円から450億円の赤字予想となっている。
半導体生産額は4750億円と2150億円下方修正、前年度比では24.5%減という大幅なダウンを見込んでいる。製品別で最も大きな影響を与えているのがフラッシュメモリ。期初計画での生産高は約2500億円だったが、今期は1000億円近く(960億円)下方修正され、約1500億円、前年度比17%減との見通しとなった。これにともないフラッシュメモリの生産能力拡大も計画の6000万個/月(8M換算)から4600万個/月に抑制された。フラッシュだけでなくロジック、化合物半導体などでも大幅な下方修正が行われた。
市況停滞に対応するため、設備投資についても計画の見直しが行われた。期初計画では1900億円と半導体メーカーの中でも強気の数字を打ち出していたが、今回500億円を削減、1400億円を削減する。フラッシュメモリを中心に投資計画を見直し、米グレシャム工場については売却も念頭において検討を続けていく。
(2001年7月31日)
■インテル、2001年度第2四半期収益は前年度同期比94%減
▼米インテル(Intel)社は2001年7月17日、2001年度第2四半期の業績を発表した。同期売上高は63億3400万ドル、純利益は1億9600万ドルとなった。売上高は前年度同期比で23.7%減、前四半期比でも5.1%減となり、ダウンは続いているもののそのペースは緩やかになっている。純利益は前年度同期比では93.8%減と10分の1以下となり、前四半期比でも60%減となっている。ただし、買収費用を除けば8億5400万ドルの純利益となり、ダウン幅も前年度同期比76%減、前四半期比で22%減とやや改善することになる。
同社のクレイグ・R・バレット社長は「今回の業績に関してはほぼ予想に適合しており、MPU事業をみれば量的拡大により予想を上回る結果となっている」としており、今後もR&D投資、設備投資を積極的に展開するという方向を示した。一方、フラッシュメモリ、ネットワーク関連デバイス、製品などはいずれも前四半期からダウンしている。
2001年第3四半期に関しては、売上高62億〜68億ドルと、第2四半期比では横這いから微増を見込んでいる。マージン率に関しては、47%±2ポイントで、第2四半期の48%とほぼ同水準を見込んでいる。
(2001年7月31日)
■横河電機、保全業務効率向上を通してトータル保全コストの削減を実現する設備保全管理システム「eHOZEN」を開発・発売
▼横河電機は2001年7月12日、工場などの設備保全業務向けに、保全履歴を蓄積・分析することで保全コストの削減や保全業務の効率向上を支援するソフトウエアパッケージ、設備保全管理システム「eHOZEN」を開発、2001年7月15日から販売を開始すると発表した。主な対応市場としては、化学、石油化学、鉄鋼、紙パルプ、食品、家電、自動車、半導体など、工場設備を持つあらゆる産業としている。
新製品は、保全・故障履歴を蓄積し、そのデータの解析を行い、改良保全や業務効率向上に結びつけるシステム。これにより、保全作業のPDCAサイクル(P:Plan、D:Do、C:Check、A:Action)を完成させ、効率的な保全作業が可能となる。また、同社の巡視点検支援システム「IPPAT」などとの連携で、人のノウハウに頼らない作業環境を提供し、トータルコストの削減を実現する。
製品の特長としては、(1) 保全活動効果の定量的な評価・把握。具体的には5機能の保全費統計分析機能。履歴の統計分析機能より、保全活動の定量的評価を可能にするなど、保全履歴から保全計画を策定することができる。また、故障履歴部位別故障件数推移など9機能を使って、重トラブルに至る前の効率的な予防保全など効率的な保全活動をにしている。(2)基本システム部分を共通化する一方、顧客ごとに異なる管理体系、パラメータを自由に設定できるようにするなど、カスタマイズ領域を十分に確保した。(3)同社の巡視支援システム「IPPAT」や、「Exaquantumプラント情報システム」との連携により、点検作業の効率化、保全計画の操業スケジュールへの反映等、トータルコスト削減につながる効率化が可能。(4)端末同士をインターネットを介して接続することで、データをサーバで一元管理することができ、各端末でのデータ管理は不要。設備保全管理システムとしては、Web環境で動作するシステムは国内初の製品。
販売目標は、いづれも国内販売のみで、2001年度は26セット、2002年度は40セットを計画している。
(2001年7月18日)
■東芝、半導体設備投資を削減、1000億円に
▼東芝は2001年度の半導体設備投資額を期初計画の1400億円から400億円削減、1000億円とする移行を固めた。投資を先端ライン向けに集中、既存ラインへの投資を絞り込む。
(2001年7月5日)
■アジール・システムズ、生産能力を大幅削減
▼米アギール・システムズ(Agere Systems)社は2001年6月29日、人員削減と生産設備整理を含めた合理化案を発表した。同案では4月に発表した2000人の削減に、さらに4000人の削減を行うことになる。これらの人員整理のための費用として9億ドルを予定しており、そのうちの7億2500万ドルが2001年第2四半期に計上されることになる。生産設備の合理化に関しては、2001年末までに操業を停止する予定のスペイン・マドリード工場の売却を計画、売り先を探している。現在稼働中の工場に関しても、フロリダ州オーランド工場、ペンシルバニア州のアレンタウン、ブレイニグスヴィル、リーディングにある現在稼働中の工場に関しても合理化案を進めている。このほかにもいくつかの工場について統合を計画している。
また、同社では2001年第2四半期の業績予想について、売上高見込みが期初計画からわずかに低下、9億2000万ドルとなると発表した(期初計画は9億5000万ドル)
(2001年7月5日)
■NEC、情報セキュリティ評価基準の工場認証を取得
▼NECは、情報セキュリティ評価の世界標準であるISO/IEC15408の認証を、ICカード・マイコンの生産工場であるNEC山口において取得した。
同工場製マイコンが使用されるマルチ・アプリケーション・カードはモバイル通信、ネットワーク、金融という3つの要素の融合分野におけるキー・デバイスとしての役割を期待され、同工場はカードの設計、製造工程、搬送工程におけるセキュリティ・レベルの保証が要求されている。このような市場の要求を背景に、NEC山口において1999年11月よりISO/IEC15408の前身であるCommon Criteriaに準拠した製造サイトのセキュリティ認証取得活動をフランスの評価・認証機関と連携して展開し、2001年6月28日に認証を取得した。同社はICカードマイコンの設計サイトへの展開も進めており、年内には認証を取得する予定になっている。
(2001年7月5日)
■東芝、大分工場アネックス棟第2期クリーンルーム完成
▼東芝は2001年6月20日、大分工場内で最先端システムLSIの配線工程の処理を行うアネックス棟の第2期分クリーンルーム内装の完成したを発表した。第2期分のここまでの投資額は一部の設備も含めて200億円で、2000年度投資に計上されていた。現在までの総投資額はソニー・コンピュータ・エンタテイメントの投資分も含めて850億円となる。新クリーンルームに設備導入を進め、2001年下期以降、生産強化を図っていく。
今回のクリーンルームと一部設備の導入により、既存システムLSI製造棟(150棟)との連携による同工場での0.18μm以降の最先端プロセスによるシステムLSIの生産能力を第1期分の能力から5000枚増の2万7500枚に強化する。今後は市況を見つつ設備導入を進め、2003年に予定されているフル稼働時には生産能力を月産3万5000枚にまで強化する(いずれも200mmウェーハ換算)。
アネックス棟は2000年6月に着工、2001年4月には第1期分の本格稼働を開始している。同棟クリーンルームはスペース効率の高いボールルーム構造とSMIFによるミニエンバイロメント構造を採用している。また、同社として初めての銅配線対応設備を導入、2001年度末から生産を開始する。
(2001年6月21日)
■LSIロジック、コロラド・スプリングス工場をX−FABに売却
▼米LSIロジック(LSI Logic)社は2001年6月18日、閉鎖したコロラド・スプリングスのエアロプラザ・ドライブにある工場を独X−FABセミコンダクタ・ファンドリ AGにに売却することで合意に達したと発表した。売却金額は約1億2000万ドル。同工場は200mmウェーハ対応で、閉鎖までの生産能力は、0.35、0.5、0.6μmプロセス対応で週産3000枚であり、加えて0.25μmプロセスのデモも行っていた。生産品目はミクスト・シグナル・デバイス。同工場の従業員は買収後も同工場で勤務することになる。
X−FABはアナログIC、ミクスト・シグナルICのメーカー。今回買収した工場をげ加えて、3つの生産工場を持ち、合計生産能力は150mmウェーハ換算で週産1万2000枚以上となる。
(2001年6月20日)
■アムコーの中国工場、顧客の資格認証に向けた体制を確立
▼米アムコー・テクノロジー社(Amkor Technology)社は2001年6月18日、リース契約調印後5ヶ月で外高橋(Waigaogiao)自由貿易区に設立された同社の半導体組立・検査工場が、顧客の資格認証と検査業務の本格的な稼働体制に入ったと発表した。
2001年のリース契約調印後同社はライセンス取得や環境面での影響調査、インフラ整備などを進めてきており、今回半導体組立・検査用装置を完備したクリーン・ルーム1期分の建設を完了した。同工場ではすでにエンジニアや技師・オペレータが現地から採用され、トレーニングを開始している。また、原材料と部品を工場に迅速に供給できるサプライ・チェーン・マネージメント(SCM)システムも確立している。
同社は、検査と半導体組立工程の両方に対する社内の資格認証を完了し、顧客の資格認証を開始して、パッケージ製品の量産に向けた体制を整えている。検査プログラムは6月中に開始し、第3四半期には量産が計画されている。
同社のChipArray Ball Grid Array (CABGA)とLow Profile Quad Flat Pack(LQFP)のパッケージ生産は第3四半期に開始される予定で、2001年第4四半期に量産体制に入る。量産体制に向けて、同工場では年中無休の24時間操業体制がしかれる。最初の製品は中国国内の携帯電話市場向けである。
また同社は、200万平方フィートまで生産・検査工場を建設できる土地を外高橋自由貿易区に確保できるよう、現地の自治体と予備協定を終結している。さらに既存工場は受注状況に応じて90日以内に7万平方フィートまで拡張可能である。
(2001年6月20日)
■フラッシュビジョンが512Mフラッシュメモリの生産を開始
▼東芝と米サンディスク(SanDisk)社は2001年6月7日、フラッシュメモリ製造合弁会社であるフラッシュビジョンLLC(FlashVision
LLC)社が生産を開始したことを発表した。製造を始めたのは512MビットのNAND型フラッシュメモリ。量産立ち上げは2002年を予定しているで、製造品目は両社が50%ずつ引き取る。製造は東芝の米国半導体製造拠点であるドミニオン・セミコンダクター内にあるフラッシュビジョンのFab(ドミニオンの第2期ライン)が製造を担当している。同Fabには両社が7億ドルをかけて装置を導入している。
(2001年6月11日)
■ASML、インフィニオン・テクノロジーズから300mm対応ステッパを受注
▼オランダのASMリソグラフィは2001年6月5日、独インフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies)社から5000万ドル相当の300mm対応スキャナ「TWINSCAN」を受注していることを明らかにした。6月中にもインフィニオンのドレスデン工場「SC300」への出荷を開始する。
(2001年6月8日)
■インテル、300mmウェーハ対応研究・実証施設を開設
▼米インテル(インテル)社は2001年5月14日、オレゴン州ヒルズボロに300mmウェーハ対応の研究施設「RP1」を開設した。同施設は300mm対応の試作量産ラインであるD1C、量産ラインであるFab20に隣接しており、300mm対応の技術研究を1箇所に集中することで開発の効率を向上させ、開発から製品化までの時間の短縮化を図る。同施設はコンポーネント研究ラボの拠点として現行プロセスの2〜3世代先、0.1μm以下の最先端プロセスの開発を行う。
設備投資額は2億5000万ドル。クリーンルーム面積は5万6000ft2(約5200u)で300mmウェーハの連続処理実験なども可能になっている。
(2001年5月18日)
■SSMCが稼働開始
▼シンガポールのシステムLSI/ファンドリメーカーであるシステム・オン・シリコン・マニュファクチャリング(System on Silicon
Manufacturing Company:SSMC)社の工場が2001年5月11日から本格稼働を開始した。同社は台湾・TSMC、オランダのフィリップス・セミコンダクタ(Philips
Semiconductor)社、およびシンガポール開発庁の合弁企業でシステムLSI製造、ファンドリサービスを行う。
着工は1999年末で、17ヶ月間という短期間での本格稼働開始となった。特に装置導入開始から安定稼働までの時間は90日間という短いものであった。サイクルタイム、歩留りとも、TSMC、フィリップスの最新鋭工場と同レベルに達しているという。
製造プロセスは0.25μm〜0.18μmでスタート、2002年中には0.15μm〜0.12μmにまでシュリンクを進める。生産能力は2002年末までに予定されているフル稼働時に200mmウェーハで月産3万枚となる。従業員数は現在700名、フル稼働時には1000名に拡大する。延床面積は9万u、総ウェーハ処理スペース(クリーンルーム)面積は1万u。2001年半ばまでにISO−9001、ISO−14001を取得、2002年の早い時期にQS−9000の取得を計画している。投資額の12億ドルはスタート時の投資額であり、シュリンクなど強化に伴い、長期的に上積みを続けていく意向である。
(2001年5月15日)
■ザイリンクス、UMCとトレセンティ・テクノロジーズと共同で300mmウェーハ製品
▼米ザイリンクス(Xilinx)社と、UMCと日立製作所の合弁企業であるトレセンティ・テクノロジーズ(Trecenti Technologies)は2001年5月2日、ザイリンクスがVirtexを300mmウェーハで製したと発表した。
ザイリンクスでは次世代高集積プラットフォームFPGAにも300mmウェーハを使用する。高速I/O技術、DSPマルチプライア、エンベデッド・プロセッサを搭載する300mm版プラットフォームFPGAはチップあたり2億個以上、ウェーハにつき370億個以上のトランジスタを統合する。
ザイリンクスではこれから12ヶ月間で、トレセンティで作られた製品は同社売上の3分の1を占めるVirtexやStartanシリーズFPGAセカンドソースとなると見ている。
(2001年5月7日)
■インフィニオン・テクノロジーズ、300mm量産工場への装置導入を開始
▼独インフィニオン・テクンロジーズ(Infineon Technologies)社は2001年4月23日、ドレスデンに建設中の300mm対応クリーンルームへの装置導入を開始したことを発表した。2001年下期にも0.14μmプロセスによる256MDRAMから製造を開始、2002年末にはフル稼働とする計画である。フル稼働時の生産能力としては週産6000枚を予定している。
同クリーンルームは2000年5月に着工されており、装置を含む総投資額は約11億ユーロに達する。フル稼働時の従業員数は1100名を予定。
(2001年4月26)
■LSIロジック、コロラド・スプリングスの製造工場を閉鎖
▼米LSIロジック(LSI Logic)社は2001年4月11日、同社のコロラド・スプリングス工場(1635アエロプラザ・ドライブ工場)を2001年8月に閉鎖すると発表した。同工場は1983年に製造を開始し、成熟したプロセス技術での製造を担当している。製造能力はオレゴン州グレシャムと筑波の二つの大きな拠点での製造能力を強化している。約500名がこの決定により影響を受ける。多くは転勤を提案されており、残りは見合った退職手当を受け取る。
この決定は国内経済の弱化やサプライ・チェーン内の最終製品需要の下降や在庫品の増大により当社の見込みより早まった。
同社は工場の閉鎖に伴い、1億2000万ドルから1億5000万ドルの費用がかかると見ており、第2四半期から第3四半期に計上する見込みである。(木村悦子)
(2001年4月17)
■STM、モロッコに新組立・テスト工場
▼仏、伊の合弁企業であるSTマイクロエレクトロニクスは、2001年4月3日、モロッコBouskouraに新たに組立・テスト工場(後工程工場)を設立したと発表した。新工場は最先端の自動化技術を用いて、日産2500万個の処理能力を達成できるように設計されており、フルキャパシティ時点で2500名の従業員を雇うことができる。現在の生産能力は日産230万個、従業員数は733名である。
新工場は「Bouskoura2000」プロジェクトの一環として設立された。STにより発表された投資額は3億ドルで、建物と施設に1億700万ドルが投じられた。面積3万2000uのクリーン・ルームと4000uの倉庫施設がある。
設備が全て整うと、同工場は世界でも最先端の後工程工場となる。それによりサイクルタイムを従来の4、5日から1時間程度にまで短縮することが可能になるという。そこでは産業分野でキー・コンポーネンツとなる自動車、通信、ホーム・アプライアンス、コンピュータやパワー・コンバージョン向けLSIの組み立て・テストを行う。(木村悦子)
(2001年4月13)
■日立製作所、アキタ電子を完全子会社化
▼日立製作所は2001年3月30日、子会社である日立国際電気からアキタ電子株式 49%を取得、すでに保有する株式51%を合わせてアキタ電子を100%子会社化した。
アキタ電子は日立製作所の半導体後工程を担当しており、今回完全子会社化 することにより、前工程とより緊密な関係を構築できるようにしている。
また、日立国際電気ではアキタ電子株の売却により、事業を通信情報システム、 放送・映像システム、半導体製造システムの3部門に集約を図る。
アキタ電子の売上高見通しは2001年3月期で約600億円、従業員数は約1000億円 である。
(2001年4月13)
■NEC、ローズビル工場を縮小
▼NECは2000年4月9日、2001年6月までに米国ローズビル工場でのDRAM生産を停止、マイコンを中心としたシステムLSIに特化する。このため、生産能力を月産3万9000枚(150mmウェーハ換算)から同2万5000枚に縮小、同時に組立ラインも閉鎖する。従業員も約700名を削減する。同工場では数年前からシステムLSIへのシフト進めており、今回もその流れに沿ったものとなっている。なお、同工場については300mm工場の建設が計画されているが、具体的な動きはこれからである。
(柴田浩一)
(2001年4月10)
■東芝、2003年度半導体事業売上高1兆6500億円を目指す
▼東芝は2001年3月下旬、2003年度までの中期事業計画を発表した。同計画では2002年度売上高が7兆4000億円、2003年度売上高は7兆9000億円としており、前回発表した中期計画値を1年後倒しする形となった。これはパソコンの伸長鈍化が大きな原因。
半導体事業については、現時点の事業環境は厳しいものの依然として高い成長性を維持しており、売上高も2003年度には1兆6500億円への拡大を計画している(2001年度は1兆1200億円)。設備投資についても、2001年度については1400億〜1400億円をベースに市況を見て、実際の発動を行っていく予定である。また、2002、2003年度も電子デバイス分野として年間1400億円をベースとして投資計画を進めていくことになる。
液晶ディスプレイでは低温poly−Si分野に集中し、2003年度の売上高を2000年度実績(1500億円)比倍増を上回る3200億円規模への拡大を進める。また、有機ELに関しても2002年度を目途に生産を開始する。
(2001年4月4)
■東芝、大分工場配線工程工場棟を本格稼働
▼東芝は2001年4月3日、大分工場の多層配線工程製造棟(アネックス棟)の本格稼働開始を発表した。同棟は第1期分として東芝から300億円、ソニー・コンピュータ・エンターテイメントから350億円の計650億円をかけて2000年6月に着工した(建物完成は2001年1月)。今回の本格稼働により、大分工場における0.18μm以降の最先端プロセスによる生産能力は月産2万2000枚となる。すでに第2期投資を投資として2000年度中に200億円の投資を実施しており、2001年度下期にかけて生産能力を整備していく。
新棟は延床面積1万5000u、建屋面積3万4500u、クリーンルーム面積1万uとなる。
(2001年4月4)
■AMD、シンガポールのテストおよびデザイン施設の拡張に着工
▼米アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)社は2001年2月27日、シンガポールで新しい半導体テスト工場およびデザインセンターの建設に着工したと発表した。投資金額は4500万ドル。同社は、現在シンガポールでAthlon、Duronの組立、テストを行っており、今回の施設拡張でMPU製品の開発強化、生産能力の増強を図る。稼働開始は2002年第2四半期の予定。新しいテスト工場およびデザインセンターの建屋は7階建てで、敷地面積34万5000f2内に26万f2の生産設備を有する。(畠中信考)
(2001年2月28)
■昭和電工、半導体向け特殊ガスでシンガポールに進出
▼昭和電工は2001年2月22日、半導体製造用特殊ガスおよび廃ガス除害設備・同再生事業を行う新会社を設立した。
新会社の名称は「Showa Specialty Gas Singapore」で、資本金は100万Sドル。シンガポールでの製品の安定供給およびマレーシアなどの周辺地区への展開を推進する。エッチングガス、クリーニングガス、成膜ガスなどの半導体向け特殊ガスと廃ガス除害設備を中心に扱う。2005年に10億円の売上高を計画している。
また、台湾にある合弁会社「昭和特殊気体」においては、安定供給体制強化のため2001年4月に台南地区に第2工場を開設する。昭和特殊気体では、2001年の売上高を前年比2倍増の40億円と見込んでいる。
昭和電工では1996年に米エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ社と提携し、フッ素系特殊ガスの生産設備を川崎事業所内に設置、1999年4月には旭硝子よりフッ素系半導体向け特殊ガス事業を譲り受け、同分野の事業強化を図っている。2002年には特殊ガスおよび廃ガス除害装置事業で200億円の売上高を見込んでいる。(畠中信孝)
(2001年2月23)
■古河電工、WDM用光部品の生産体制強化に102億円を投資
▼古河電工は2001年2月21日、一本の光ファイバケーブルで複数の光信号を伝送する波長分割多重(Wavelength Division
Multiplexing:WDM)伝送システム用光部品の生産体制を強化するため、タイに量産工場を100%子会社として新設すると発表した。また、千葉事業所内に研究開発および生産拠点としての新工場も建設する。
タイの新会社の社名は「フルカワ・ファイテル・タイランド」で、工場の敷地面積は3万u、総床面積は1万u。メトロ用光源レーザ、1480nm励起レーザ、ラマンアンプ用レインボー励起レーザの波長安定に使用するファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)を生産する。2001年夏に生産を開始し、2001年末には500名体制にする。建屋、土地を含んだ投資額は30億円を予定している。
千葉事業所の敷地内には、総床面積1万9000uの「ファインテル・エンジニアリング・センター」建設し、励起レーザ・チップ工程設備および研究開発用パイロットラインを設置する。さらに光受動部品の開発・生産用に既存建屋内をクリーンルーム化し、5500uの新しい工場スペースとする。両工場とも2001年秋に稼働を開始する。国内新工場に関する投資額は72億円。
千葉事業所内にチップからモジュール工程までの一貫生産体制を確立し効率化を進めるとともに、光アンプなどの新製品開発の体制を強化する。また、新しい光受動部品工場で量産技術が確立した部品をタイ工場に移管するなど価格競争力の強化を図る。
(畠中信孝)
(2001年2月22)
■サイプレス、ハイバンド・セミコンダクターを買収
▼米サイプレス(Cypress)社は2001年2月5日、SONET、Ethernet、InfiniBandなど広帯域通信用ミクスド・シグナルLSI技術のプロバイダである米ハイバンド・セミコンダクター(HiBand
Semiconductor)社を買収することで合意したと発表した。 ハイバンド・セミコンダクターは1997年に設立されたGbpsクラスのシリアル・インターフェース用LSIの設計・開発会社で、現在10Gbps伝送に対応するフィジカル・レイヤLSIの開発などを進めている。(畠中信孝)
(2001年2月6)
■横河電機、安藤電気の株式33%を取得し筆頭株主に
▼横河電機、NEC、安藤電気の3社は2001年1月31日、NECが保有する安藤電気の株式35%のうち33%を横河電機が買収することで合意したと発表した。買収金額は132億円で株式の移動は2001年2月28日を予定している。
2000年1月14日に発表した長期経営構想の中で測定分野への注力を掲げた横河電機と、グループ企業の再編を進めるNECの事業戦略が一致し今回の合意となった。
横河電機と安藤電気の両社は、測定器、ハンドラ、テスタを含む電子測定事業領域で業務提携し、通信、マルチメディア、半導体などの成長分野に向けたテスト・ソリューション事業に注力していく。
測定器、テスタを合わせた事業規模は、両社を併せて、現在1300億円程度で、2005年には2000億円規模に拡大していく。(畠中信孝)
(2001年2月1)
■アジレント・テクノロジーズ、光通信コンポーネント・メーカーを買収
▼米アジレント・テクノロジーズ(Agilent Technologies)社は2001年1月29日、イタリアのファイバ・オプティクス・コンポーネント・ベンダーのシリコン・マイクロシステムズ(Silicon
Microsystem)社の買収を発表した。買収金額は5500万ドルで、買収後はアジレント・テクノロジーズ・セミコンダクタ・プロダクト・グループのネットワーク・ソリューション部門に編入される。光通信用トランシーバなどコンポーネントを強化する。(畠中信孝)
(2001年1月31)
■ルーセント、2001年度1Qの業績を発表
▼米ルーセント・テクノロジーズ(Lucent Technologies)社は2001年1月24日、2001年度第1四半期(2000年10−12月)の業績を発表した。全社の売上高は58億4100万ドルで前年同期実績の79億500万ドルに比べ26.1%減、純利益はマイナス10億2200万ドルで前年同期実績の10億7500万ドルから大幅な赤字に転落した。同社ではこの結果を受けて、10000人の人員削減など20億ドル規模のコスト削減による再建計画を発表した。
半導体部門であるアギア・システムズ(Agere Systems)社(旧マイクロエレクトロニクス・グループ)の売上高は、11億4600万ドルで前年同期実績の7億6300万ドルに比べ50.2%増加した。光通信、LAN/WLAN向け製品、ネットワーク用カスタムLSIなどが好調であった。(畠中信孝)
(2001年1月25)
■LSIロジック、2000年度第4四半期の業績を発表
▼米LSIロジック(LSI Logic)社は2001年1月23日、2000年度第4四半期の業績を発表した。売上高は7億5100万ドルで前年同期実績の5億8500万ドルに比べ28.3%増、純利益は1億1600万ドルで前年同期実績の7600万ドルに比べ52.6%増の増収増益となった。2000年度通期でも、売上高が27億4000万ドルで前年比31%増、純利益が4億1700万ドルで同140%増の増収増益となった。
2001年度第1四半期の売上高は、今回発表された2000年度第4四半期に比べ12%程度減少すると見込んでいる。2001年度の設備投資金額は前回発表と同額の6億ドルを予定している。(畠中信孝)
(2001年1月25)
■TI、2001年度第1四半期も前期比10%減と予測
▼米テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments:TI)社は2001年1月22日、2000年度第4四半期業績と2000年度通期業績および2001年度第1四半期業績予測を発表した。このうち2001年度第1四半期については、携帯電話などの需要停滞に季節的要因が加わる結果、2000年度第4四半期比で10%程度の減少を予測している。
2000年度第4四半期業績は全社売上高30億3300万ドルで前年度同期比15%増となった。純利益は前年同期から約1億ドル増加、同23%増の5億4900万ドルとなった。半導体事業部門売上高は26億9500万ドルで同18%増となった。しかし、前期(第3四半期)比では横這いに止まっている。これはエンドユースの需要停滞とユーザー在庫の増加が原因としている。
2000年度通年では全社売上高が前年度比22%増、純利益は同38%増の21億7400万ドルとなった。半導体売上高は102億8400万ドルで同25%増となった。
半導体製品分野別の動きでは、アナログ関連分野は2000年度第4四半期売上高が前年度同期H28%増、2000年度通年でも前年度比28%増と好調を維持しているが、DSP関連分野は2000年度通年では前年度比29%増という高成長を記録したが、第4四半期は前年度同期比4%減となった。
2001年度の設備投資額は2000年度から5億ドルを減額、23億ドルを計画している。300mm工場であるDMOS6への投資が中心となる。また、研究開発費は1億ドル増しの17億ドルを予定している。
(柴田浩一)
(2001年1月23)
■トランスメタ、2000年度4Qの業績を発表
▼携帯情報端末、ネット家電向けMPU「Crusoe」の開発販売会社である米トランスメタ(Transmeta Corporation)社は2001年1月18日、2000年度第4四半期(10−12月)の業績を発表した。
売上高は1236万ドルで前期実績350万ドルに比べ253.1%増(前年同期売上高は0)、利益では、不動産譲渡の繰り延べ資金を含んだ純利益がマイナス2620万ドルで前年同期実績のマイナス1310万ドルに比べ損益が増大した。
同社は2000年1月にCrusoeを発表し、2000年5月以降、米ゲートウェイ(Gateway)社、ソニー、富士通、NEC、日立、オランダのフィリップス(Philips)社などのノートPCやインターネット機器に採用されている。このような状況から、同社は2001年度第1四半期の業績を、売上高が前期比50%増、総利益が前期比42〜44%増と見込んでいる。(畠中信孝)
(2001年1月22)
■AMD、2001年も15%増を目指す
▼米アドバンスド・マイクロデバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)社は2000年1月17日、2000年度第4四半期および2000年度通年実績と2001年度の事業見通しを明らかにした。
2000年度第4四半期業績は、売上高が前年度同期比21.3%増の11億7517万ドル、純利益は同173.5%増の1億7797万ドルとなった。この成長はPC向けMPUとフラッシュメモリが牽引している。2000年度通期では売上高が前年度比62.5%増の46億4418万ドル、純利益も9億8302万ドルへと黒字転換を果たした。
2001年については、第1四半期はMPUが600万〜650万個の販売に止まるが、フラッシュメモリは堅実な成長を遂げ、通期では2000年第4四半期比で横這いとなるものと予想している。2001年度通年については15%程度の成長を予想している。また、セツBに投資については、2000年度比約25%増の10億ドルにまで拡大する計画である。
(柴田浩一)
(2001年1月18)
■インテル、2001年度の設備投資額は75億ドルに
▼米インテル(Intel)社は2001年1月16日、2000年度第4四半期および2000年度通年実績と2001年第1四半期見通し、設備投資計画などを発表した。
2000年度第4四半期業績は売上高は87億200万ドルで前年度同期比6.0%増となった。純利益は21億9300万ドル、前年度同期実績比で約4%増となっている。ただし、この数字には買収費用が含まれており、それを除いた実質的純利益は26億2700万ドルで同29.0%増ととなった。2000年度通期では337億2600万ドルで前年度比14.8%増、純利益105億3500万ドル、同44.0%増となった。買収費用を除いた実質利益は121億ドルで前年度の81億ドルから49%という大幅な成長となった。2001年度の第1四半期見通しについては、季節的な要因もあり2000年第4四半期比で15%前後のダウンとなるものと見ている。同時に粗利益率に関しても前期の63%から58%程度にまで低下する。
2001年度の設備投資額は75億ドル、2000年度比11.9%増を計画していると発表した。投資は0.13μmプロセスの強化とD1C、Fab11E、Fab22、Fab24という300mm工場の整備に振り向けられる。現在同社ではプロセスシュリンクと300mm化により、2002年にはMPUの製造コストを2000年比で30%低減することを目指していく。
(柴田浩一)
(2001年1月18)
■NEC、上海の半導体生産拠点の生産能力を増強
▼NECは2000年1月11日、中国・上海の半導体生産拠点である「上海華虹NEC電子有限公司」の半導体生産能力を増強すると発表した。そのため2001年度に350億円の設備投資を行う予定である。
上海華虹NECの生産能力は現在、200mmウェーハ換算で月産2万枚であるが、2001年12月までに月産3万枚にまで拡大する。中国国内での携帯電話向けをはじめとする半導体の急速な需要の立ちあがりに対応することが目的である。0.24μmプロセスで製造する。
なお、上海華虹NECは、NECと上海華虹(集団)有限公司との合弁で1999年2月に設立された。工場の敷地面積は約21万u。64M/128MDRAMやロジックICなどのファンドリサービスを行っている。2000年12月末時点の従業員数は約880人。(山口由美子)
(2001年1月12)
■モトローラ、2000年度4Qの業績を発表
▼米モトローラ(Motolora)社は2001年1月10日、2000年度第4四半期(2000年10−12月)の業績を発表した。
半導体製品に関しては、売上高が19億500万ドルで前年同期実績の17億7600万ドルに対し7.3%増、税引前利益は1億5800万ドルで前年同期実績の8000万ドルに対し97.5%増の増収増益となった。しかし、受注額は16億ドルで前年同期比19%の減少となった。ワイヤレス関連製品および標準品の受注が低調であった。(畠中信孝)
(2001年1月11)
■ブロードコム、サーバワークス社を買収
▼米ブロードコム(Broadcom)社は2001年1月8日、インテルベース・サーバのコアロジック・メーカーである米サーバワークス(SeverWorks)社を9億5700万ドル相当で買収すると発表した。
サーバワークスの製品・技術を獲得しInfiniBandやEthernet、ファイバ・チャネルなど10Gbpsクラスの広帯域伝送が必要となるサーバ/ストレージ・ネットワーク分野への参入を強化する。
サーバワークスの製品は、コンパック、Dell、IBM、HP、NEC、富士通などワールドワイドに広く採用されている。(畠中信孝)
(2001年1月10)
■NEC、光半導体/マイクロ波半導体事業を分社化
▼NECは2001年1月10日、光半導体およびマイクロ波半導体事業を分離し、2001年10月を目処に新会社を設立すると発表した。高成長が見込まれるブロードバンド通信と携帯端末機器の高周波用半導体分野を分社化することで、リソースの集中、経営のスピード化、人材確保などを促進し同分野の強化を図る。
新会社の資本金は120億円で、売上高は1200億円、従業員は500名からスタートし順次増強していく。本社は玉川事業場内に設立される。当初はNECが株式を100%保有するが、設立後2年以内に株式公開を行う予定である。
取扱製品は、光半導体、マイクロ波シリコン半導体、マイクロ波化合物半導体。光モジュール事業は含まれない。今回の分社化にともない、生産拠点であるNEC関西内にある関西デバイス研究所に、光半導体およびマイクロ波半導体の研究・開発部門を統合し、研究・開発・生産の一貫体制の強化を進める。
また、北米市場における販売、マーケティングを担当しているCEL(California Eastern Laboratories)社に対する増資、国内や台湾における戦略的ファンドリ・パートナーの選定、光半導体分野の技術を有するベンチャー企業への資本参加、M&Aなどの検討も積極的に行っていく。
NECでは、2000年度の同分野の売上高である1000億円から、2005年度には新会社で3000億円にまで拡大を目指す。(畠中信孝)
(2001年1月10)
■三菱電機、300mm対応工場の建設計画を発表
▼三菱電機は2001年1月9日、高知工場に300mmウェーハ対応の新工場を建設することを発表した。設備投資額は総額で2000億円規模する見通し。2001年中に約100億円をかけて、建屋を着工する。クリーンルームの設置、装置の導入は半導体市況を見て決めていくというが、2002年中にも装置を導入、2003年の稼働開始を目指す。さらに2005年にはフル稼働に持っていく。クリーンルーム面積は8000〜1万u、生産能力はフル稼働時で月産2万5000〜3万枚とする計画だ。生産品目としては、システムLSI、先端フラッシュメモリなどが中心となる。プロセスルールは0.15〜0.13μmレベルからスタートし、2005年のフル稼働時には0.1μmレベルにまでシュリンクしていく。工場コンセプトに関しては、ミニファブではなく、従来型の大型ライン(メガファブ)に近いものとなり、いくつかのフェーズに分けて展開していくことになる。
なお、同社は先端システムLSIの製造プロセスについて松下電器産業と共同開発を進めており、今回の新工場に関しても松下側に共同出資を呼びかけていく方針だ。日本メーカーとして300mm工場計画で先行するトレセンティ・テクノロジーズ、エルピーダ・メモリはそれぞれ、日立製作所と台湾UMC、日立製作所とNECの合弁企業であり、松下との提携の成否によっては、三菱電機が日本メーカーとしては初めての単独建設となる可能性がある。
(柴田浩一)
(2001年1月10)
■東芝の2001年度投資は2000年度比横這いから微減
▼東芝・セミコンダクター社の森本泰生社長は2001年1月9日、2001年度の半導体設備投資に関して、2000年度比で横這いから微減、1500億円前後となるのではないかとの見通しを示した。これは本社インタビューに応えたもの。また、2001年の半導体市場に関しては、2000年比で「10〜15%増」という見方を明らかにした。
(柴田浩一)
(2001年1月10)
■SiS、300mm工場着工を発表
▼台湾のSiS社は2000年12月21日、台南サイエンスパーク内に300mmウェーハ対応工場と研究開発施設に着工した。同社では16億ドルと投資して、12haの敷地に2つの工場と研究開発施設を建設する計画で、両施設合わせて1500名が勤務する。今回着工した第1工場は2002年完成予定で、フル稼働時の生産能力は月産2万枚を計画している。製品は画像処理チップ、コアロジックおよびそれを中心としたシステムLSIとなる。プロセスは0.15μm以下で、基本的には自社で技術開発を進めるが、他社との提携も視野に入れている。
(2000年12月22)
■日立電線、台湾の化合物半導体メーカーに出資しOEM傘下に
▼日立電線は2000年12月19日、台湾の化合物半導体メーカーであるギガ・エピタキシー・テクノロジー(Giga Epitaxy
Technology:GET)社に対し、出資およびガリウムひ素(GaAs)系化合物半導体エピタキシャルウェーハの製造技術に関する技術供与を行うことで合意した。日立電線が出資した後のGETの資本金は10億元(約33億円)となり、日立電線の出資比率は51%。
この提携により、当面、GETは日立電線からGaAs半導体の基板の支給を受け、エピタキシャル・ウェーハの生産を行う。販売は日立電線が行い海外顧客に供給する。延床面積1万uの工場が2001年4月に完成予定で、2001年第3四半期に150mmまでのMOVPE法によるGaAsエピタキシャル・ウェーハの量産を開始する。2001年に1万2000枚、2005年には12万枚の生産を予定している。2002年度に40億円の売上を目指す。
日立電線は、GaAs半導体の生産を茨城県の高砂工場一ヶ所で行っているが、需要の急増と海外顧客からの現地生産の要求に応えるため、GETをOEM生産会社として傘下に入れ技術提供を行うことで量産体制の早期実現を図る。
(2000年12月22)
■UMC、シンガポールに300mmウェ−ハのファンドリ会社を設立
▼台湾のユナイテッド・マイクロエレクトロニクス(United Microelectronics Corporation:UMC)社は2000年12月15日、シンガポールのPasir
Risウェーハ・ファブ・パークに世界最先端クラスの300mmウェーハ・ファンドリ会社を設立すると発表した。
新会社には36億ドルが投資される予定で、UMCの子会社として運営される。この計画には独インフィニオン・テクノロジーズ(Infineon
Technologies)社も賛同しており、資本参加を計画している。
新会社はUMC、インフィニオン、IBMにより共同開発された0.13μm/0.1μm銅配線、low−kプロセス技術「Worldlogic」を採用したシステム・オン・チップ(SOC)の製造に特化する。Fabは2段階に渡って建設される予定で、最終的な生産能力は月産4万枚となる。着工は2001年第1四半期に開始され、2002年第3四半期に第1段階(モジュールA)への装置導入が行われる予定である。
(2000年12月18)
■NS、2001年度2Q業績を発表
▼米ナショナル・セミコンダクター(National Semiconductor:NS)社は 2000年12月7日、2001年度第2四半期(9−11月)の業績を発表した。売上高は
5億9500万ドルで、前年同期実績の5億1390万ドルに対して15.8%増、純利益は 1億670万ドルで前年同期実績9200万ドルに対して20.0%増の増収増益となった。
一方で、当期の受注高は前年同期比19%の減少となった。これは代理店によ る在庫調整およびPC市場の販売鈍化によるものと分析している。これらの要因
から2001年度第3四半期の売上高は直前期比で最大10%程度の減少となる可能性 があるとしている。2000年末以降はワイヤレス機器の生産、および流通チャネ
ルでの在庫調整の終了から、状況は改善すると見込んでいる。
同社では、これらの状況を踏まえ、2001年5月27日に終了する2001年会計年度 の売上高は、前年比で10%程度の成長になると予測している。
(2000年12月11)
■インテル、2000年度4Qの売上予測を下方修正
▼米インテル(Intel)社は2000年12月7日、2000年度第4四半期(2000年10−12 月)の売上高が前期実績と同等もしくはプラスマイナス1〜2%となり、当初の
予測を下回る見込みであることを発表した。パソコン需要の鈍化による注文の 取り消しなどが原因という。同社は、2000年度第3四半期の業績を発表した時点
で、第4四半期の売上高を第3四半期実績87億3100万ドルに対して4〜8%の成長 と予測していた。また、新規開発研究費などを含む営業費用も前期実績の23億
ドルと同等となる見通しで、6〜8%の増加とした先の予測を下方修正した。な お、粗利益率は当初の予測通り63%(プラスマイナス1%)となる見通しである。
また、米LSIロジック(LSI Logic)社、米サイプレス社なども2000年10−12 月期業績予測の下方修正を発表している。
(2000年12月11)
■エルピーダメモリ、300mmウェーハ工場の新設を発表
▼NECと日立製作所が共同出資するDRAMメーカー、エルピーダメモリは2000年11月28日、NEC広島敷地内に300mmウェーハ対応工場を新設することを発表した。2001年1月に着工、2002年4月から稼働開始の予定。生産能力はフル稼働時で月産2万枚。月産3000枚程度から生産を開始、半年から1年で同1万〜1万5000枚に拡大、1年半以内にフル稼働にまで能力を引き上げる計画である。自社開発した0.13μmプロセスによる256MDRAMから生産を開始するほか、512MDRAMの生産も検討している。
また、同社は2001年初頭から両親会社のDRAM販売機能を統合する予定で、今回の自社工場を持つことで、開発、販売、生産の一貫体制を整えることになる。これにより2002年には売上高を年間5000億円レベルにまで伸ばし、DRAMの世界市場シェアも14%程度にまで拡大することを目指す。さらに将来的にはシェアを20%に拡大、DRAMの上位3社としての生き残りを目指す。
新工場は拡散棟とプローブテスト・事務棟から構成され、拡散棟が延床面積2万2000u、クリーンルーム面積1万7700u、プローブテスト・事務棟は延床面積1万8500uとなる。ミニエンバイロメントを全面的に採用、自動化対応を進めていく。従業員数は600名を計画している。
設備投資額は総額で約1600億円が計画されている。投資期間は2年半程度に及ぶと見られるが、まず建屋分として200億円を両親会社が増資の形で提供する(実施は2002年度初めとみられる)。
(2000年11月29)
■アナログ・デバイセズ、広帯域アクセス通信関連企業を買収
▼米アナログ・デバイセズ(Analog Devices)社は2000年11月20日、広帯域アクセス通信などネットワーク用半導体・ソフトウェアの開発会社である米チップロジック(Chiplogic)社を買収すると発表した。買収は株式取得の形で行われ買収金額は135万ドル。今回の買収でxDSL、無線通信、光通信など広帯域通信LSIのプロトコル層など上部レイヤの強化を図る。
(2000年11月22日)
■住友電気工業、化合物半導体事業を強化
▼住友電気工業は2000年11月6日、GaAs、InPなどの化合物半導体事業に関して、米国、台湾に生産拠点を新設するなどの事業強化計画を発表した。この結果、2000年度の化合物半導体事業への設備投資は170億円に上る。
具体的には、米国に三井物産の協力を得て新会社を設立し、既存の米国内販売関連会社を新会社に集約すると共に、オレゴン州にGaAsの生産拠点を設立して製販一体体制を敷く。生産拠点は2001年8月に稼働させ、将来的にはInPの生産も行う。また、台湾の新竹にGaAs加工とマーケティング、販売を行う子会社を設立し、2000年12月から創業を開始する。
すでに国内では、伊丹製作所、横浜製作所でGaAs、InP生産ラインの増設、新設を進めており、それぞれ2001年4月、2001年6月に生産を開始する予定である。さらに、GaAs、InPなどの結晶専用の生産拠点として新会社を年内に神戸市に設立し、2001年7月より開始する予定である。
これらの事業計画により、化合物半導体事業に対する2000年度の設備投資は、当初予定の100億円から170億円に増額され、2002年度には1999年度実績比6倍にあたる、600億円の売上高を目指す。
(2000年11月13日)
■IBM、上海に半導体組立工場を建設
▼米IBMは2000年10月30日、中国上海市に半導体組立工場を建設すると発表した。この計画は、10月10日に発表した50億ドルの半導体関連事業投資計画の一環で、投資金額は3億ドル。
新工場では、「サーフェース・ラミナー」、「ハイパーBGA」といったIBM独自のパッケージ技術による、ラミネート材料をベースとしたフリップチップ・キャリアの組立が行われる。webサーバなどのネットワーク機器向けの高周波・広帯域通信LSIが生産される予定である。
(2000年11月1日)
■ルーセント・テクノロジーズ、光通信用コンポーネント事業に6500万ドルを投資
▼米ルーセント・テクノロジーズ(Lucent Technologies)社は2000年10月23日、光通信用コンポーネントに関連する研究所・生産設備・事務所の拡張に6500万ドルを投資することを発表した。
ペンシルバニア州Breinigsvilleのオプトエレクトロニクス・センターに、新しく12万ft2、3階建てのオフィス兼研究施設を2800万ドルを投じて建設開始した。2001年春に完成の予定である。また既存スペースにも1400万ドルを投じて生産能力を増強する。さらに、同州Upper
Macungie Townshipの12万5000ft2の敷地を借り、ファイバアンプの生産施設として利用する予定で1100万ドルを投資する。ダラスの生産基地では、買収したHerrmann
Technology社の既存私設の隣りに1万6000ft2の生産施設を建設した。新しい私設では、DWDM(Dense Wavelength
Division Multiplexing)向けシンフィルム・フィルタの生産を行い、2001年5月までに全社の生産能力を2倍にする。メキシコのMatamorosでは、8万ft2の生産施設の建設が開始されており、2001年第1四半期に稼働を開始する予定である。生産品目はトランスミッタ、レシーバ、トランスポンダ、ファイバアンプで、同施設への投資額は500万ドル。また、今後1年6ヶ月から2年の間に、事務所や研究スペースのうちの3万ft2をレーザの量産施設に変更していく。既に1万ft2は作業が開始されており、このプロジェクトへの投資金額は700万ドル。
この一連のプロジェクトにより新たに750人の雇用が予定されている。
(2000年10月25日)